令和8年度 健康保険料率・介護保険料率の見直し【協会けんぽ】
令和8年度(2026年度)の協会けんぽにおける健康保険料率および介護保険料率の改定案が示されました。
令和8年1月29日に開催された第140回 全国健康保険協会運営委員会において、各都道府県の保険料率案等が公表されています。
今回の改定は、多くの都道府県で保険料率が引き下げとなる一方、介護保険料率や子ども・子育て支援金率の変更も予定されており、事業主・人事労務担当者の方にとっては、給与計算や社会保険実務への影響を把握しておくことが重要です。
都道府県別の健康保険料率は「引下げ」が多数
令和8年度の健康保険料率は、令和7年度と比較して、
- 引下げ:40都道府県
- 引上げ:7県
という結果となっており、全体としては引下げ傾向が強い改定内容となっています。
保険料率の水準を見てみると、
- 最も高い保険料率:佐賀県 10.55%
- 最も低い保険料率:新潟県 9.21%
新潟県は、令和7年度の9.55%から0.34%の引下げとなっており、今回の改定で最も引下げ幅が大きい都道府県です。
このように、協会けんぽの保険料率は全国一律ではなく、都道府県ごとに異なるため、事業所所在地に応じた確認が必須となります。
40歳~64歳対象の介護保険料率は引上げへ
一方で、40歳から64歳までの被保険者(介護保険第2号被保険者)に適用される介護保険料率については、全国一律で引上げが予定されています。
- 令和7年度:1.59%
- 令和8年度:1.62%
健康保険料率が引き下げとなる都道府県であっても、介護保険料率の上昇により、対象年齢の従業員については保険料負担が必ずしも軽減されないケースも考えられます。
子ども・子育て支援金率の追加にも注意
さらに、令和8年度からは「子ども・子育て支援金」に関する保険料負担も段階的に導入されます。
政府が示している被用者保険者の支援金率は、
- 0.23%(令和8年5月納付分から追加)
とされており、今後は健康保険料・介護保険料に加え、新たな社会保険料負担が発生する点にも注意が必要です。
給与計算や社会保険料の控除額が変わるため、従業員からの問い合わせが増えることも想定されます。
事業主・人事労務担当者が押さえておきたいポイント
今回の協会けんぽ保険料率改定にあたり、特に以下の点を確認しておくことをおすすめします。
- 自社所在地の令和8年度健康保険料率
- 40歳以上の従業員にかかる介護保険料率の変更
- 令和8年5月以降に影響する子ども・子育て支援金率
- 給与計算ソフトや賃金台帳の設定変更の要否
- 従業員への説明・周知のタイミング
保険料率の改定は、企業負担だけでなく従業員の手取り額にも影響するため、事前の確認と丁寧な説明が重要です。
最新情報の確認と実務対応はお早めに
協会けんぽの保険料率は、今後正式決定を経て適用される予定です。
詳細な保険料率や適用開始時期については、全国健康保険協会の公表資料をご確認ください。
当事務所では、
- 社会保険料改定時の実務対応
- 給与計算・控除額変更の確認
- 従業員向け説明資料の作成サポート
なども行っております。
令和8年度の社会保険料改定について不安や疑問がございましたら、お気軽にご相談ください。

