「スポットワーカー」1000万人に 労務管理が課題
空き時間に様々な仕事を担う「スポットワーカー」が急増しています。
日本経済新聞によると、企業の副業解禁や柔軟な働き方を求めるフリーランスが増えているためで、働き手と企業を仲介する大手事業者の会員登録数の合計は半年で約3割増え、1千万人を超えたとのことです。
新型コロナウイルス禍の収束に伴い、人手不足が深刻な飲食業などで重要な戦力となりつつあるようです。
企業と雇用契約を結ばず業務委託として数時間単位で仕事を担う「ギグワーカー」とは異なり、「スポットワーカー」は“企業と直接雇用契約を結び”数時間単位で仕事を担うが継続した雇用関係はない点が特徴です。
そのため、求職者は自分の希望する時間や空いている隙間時間に働くことができ、企業は必要な時間に働いてもらうことができるといった点で双方にメリットがあり、人手不足が深刻化する中で注目を集めています。
単発かつ数時間単位で働けるスポットワーカーという働き方は、自分の都合の良い場所や時間での就業を可能にしたり、隙間時間を活用したりできるという点において、労働時間や就業場所の自由度を高める働き方であり、これまで時間や場所に制限があったことで働くことを断念した人の就業機会の創出にもつながり得ると考えられています。
近年のテレワークの定着や副業を解禁する企業の増加も後押しして、仲介業者の推計によると、スポットワーカーの3〜4割が正社員として勤めながら副業として働く人、3割がアルバイトやフリーランス、残りを学生らが占めるとのことです。
スポットワーカーを受け入れる企業が急増している一方で課題もあります。スポットワーカーの仲介業者は新規参入も多く、募集条件と異なる危険な仕事に従事させられる例もあります。主要仲介業者は22年、スポットワーク協会を発足し違法求人の排除など自主ルールの策定を目指しています。
我々社会保険労務士は労務管理の専門家として、スポットワーカーとの雇用契約の調整を支援し、労働関係を明確化することにより、労働者と雇用主の間の紛争や誤解を未然に防止いたします。また、スポットワーカーのスキル不足の不安を解消するために、より短い時間でわかりやすく仕事が覚えらるための研修の導入や仕事のマニュアルの作成などを通じて、企業と求職者にとって満足度の高い就業にするための支援をいたします。
スポットワーカーの採用をご検討の方や興味のある方は、ぜひ我々社会保険労務士にご相談ください。
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC262WW0W3A520C2000000/
一般社団法人スポットワーク協会 (jaswa.or.jp)